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 お尻から血が出た時の恐怖は大変なものです。病気かな?痔かな?とオロオロします。私の時もそうでした。
 早期のがんは治ります。
 お尻から血が出た場合は一刻も早く病院での検査をオススメします。病気が怖くて病院へ行かないでいるとがんは進行し、もっとひどいことになってしまいます。
 「はじめての大腸がん」では、正しい知識で安心して病院へいけるように、私の大腸がんの治療体験を元に大腸がんに関して調べたことを紹介いたします。

大腸がん検診で陽性

 父を胆管癌で亡くし、自分はまだまだ大丈夫と思っていましたが、それは突然やってきました。大腸がん検診で陽性になったのです。
 先生に陽性だと告げられた時には、さすがに冷や汗で体がぐっしょり。陽性といっても何がどう悪いのかもわからず、ただただあせるばかりでした。
調べていくうちに大腸がん検診の陽性とは、「便に血がまじっている」ということがわかりました。血がまじっている原因は大腸がんのほかに、痔の可能性もあるため、至急精密検査が必要であるとのことでした。
 先生に専門の病院を紹介していただき、その日のうちに次の病院へ向かいました。

内視鏡検査でポリープ切除 No.1

 専門病院での精密検査は内視鏡検査でした。1ヶ月後の検査を予約し、その日は終了。

 内視鏡検査の前日は胃のレントゲン検査と同じように21時以降の食事は禁止。
検査当日は大変です。2000mlの水で薄めた下剤を15分毎にコップ1杯ずつ(200ml)飲まなければいけません。最後は吐きそうになるくらい辛いです。
下剤を飲むのに比べ、内視鏡検査はすごく楽でした。胃カメラも経験しましたが、胃カメラはのどを通るため非常に苦しいです。
 検査結果は、1.5cm、2.0cm、2.5cmのポリープがそれぞれ1個ずつ有り、そして小さなポリープが1、2個有りました。全部一度に取るのは危険なので2.5cmのポリープを1つだけ、内視鏡で切除しました。痛さは全くありませんでした。検査後、1時間程安静にした後、帰宅しました。

 ポリープを切除しても安心はできません。ポリープの組織や形によっては、がんの可能性があります。組織検査を行うことにより明らかになります。
幸いなことに1つ目のポリープはがんではありませんでした。

内視鏡検査でポリープ切除 No.2

 1回目のポリープ切除から1ヶ月以上経過後、2回目の内視鏡手術を行いました。今回は2個(1.5cm、2.0cm)のポリープの切除です。切除し、1週間後に組織検査結果がでました。
今回はNG、がんです。またまた、冷や汗がどっとでました。前回より小さいポリープだったので90%くらい安心していましたが、早期がんでした。
取った組織は粘膜下層に1.5mm食い込んでいて手術が必要で10cm位、大腸の切除が必要とのこと。1mm以上の場合は、リンパに転移している可能性があるそうです。
死を意識して、震えます。

 今度は、入院(2週間くらい?)も必要なので別の病院を紹介していただきました。
紹介していただいた病院で4週間にわたって検査しました。
1週目は尿検査、血液検査、胸部レントゲン、腹部レントゲン、心電図を行い、2週目は腹部エコー、内視鏡、CT検査を行い、3週目は心臓エコー、生理機能検査、注腸検査を行いました。検査結果は4週目にわかり、その結果、他臓器への転移(遠隔転移)は認められず、通常の大腸切除手術のみを行うことになりました。

腹腔鏡手術

 手術日が決まり、入院。入院した翌日に腹腔鏡(ふくくうきょう)による手術です。
癌の前後10cm、都合20cmを切除します。
手術は背中から麻酔を打ったことまでは覚えていますが、目を覚ましたら手術は終わっており、ベッドの上でした。
 口には酸素マスク、鼻には管、背中には麻酔用の管、腕には点滴、おしっこの管(尿管カテーテル)がついている状態です。
お腹に力が入らず、酸素マスクと鼻の管が酷く苦しく感じました。

手術の翌日には、立ち上がって歩く練習が始まり(病棟内2周以上)、氷をなめることができます。冷蔵庫が部屋には無く、冷蔵庫のあるところまで自分で歩いていきます(ツライ!)。
食事は当然できません。
2日目からお茶、スポーツドリンクを飲むことができます。運動は病棟内3周以上。日中は座って過ごせるようになります。
3日目には背中の麻酔用チューブがはずされました。また、昼食から流動食が始まります。
やっと、食べれるッ、とすごくうれしい瞬間でした。運動は病棟内5周以上。尿道の管がはずれました。
4日目、点滴が終了し、すべての管がはずれました。だんだんと管がはずれて行くのも、うれしいものでした。もうシャワーもOK。昼食から5分粥です。
5日目、昼食から全粥となりましたが、あまり食はすすまず。味が薄いせいでしょうか?
入浴も開始され、ひさしぶりに湯船に入りました。
6日目の昼食からは常食となりました。うれしいー!
7日目には抜糸し、腹部のレントゲンや採血を行いました。もう午後には退院してもいいよと言われましたが、便がなかなか出ないので様子を見て翌日の8日目に退院しました。

 私の場合、おへその1箇所から穴を開けて行う手術であったため、回復も早く、傷跡もほとんど目立たなくラッキーでした。回診の先生方からは「きれいな傷だ」とよく言われましたが、ガーゼもしているし、自分ではよくわかりませんでした。

 手術で取った組織を調べたところ、やはりリンパに転移していたとのこと。しかし、周辺のリンパは切除したので大丈夫という話でした。手術してよかったーーー!!

 結局、ステージ分類で言えば「ステージV」とのことで再発防止のため、手術の1ヵ月後から抗がん剤治療を始めることにしました。

抗がん剤治療

 リンパ節転移が確認されましたので、がん再発の割合をおさえるため抗がん剤治療を行うことになりました。
 抗がん剤治療の標準治療としては、「カペシタビン」がありますが、副作用があるため、最近ではS-1(商品名:TS-1)という抗がん剤が開発されました。しかし、まだこの2つの抗がん剤の治療効果の長所、短所などを総合的に比較したことがないため、現在、その比較のため、臨床試験をおこなっています。
 私もその臨床試験に協力することになりました。
 私が行う抗がん剤はS-1と決まり、手術後1ヶ月後から抗がん剤治療が始まりました。
S-1の治療法は、朝食後と夕食後に3カプセル(1回に飲む量は身長と体重に応じて決まる)づつ服用し、28日間服用します。その後、14日間休みます。このサイクルを1コースとして合計4コース続けます。
 副作用としては、食欲不振、白血球減少、下痢、色素沈着、肝機能障害腎機能障害などがあります。色素沈着があるので、できるだけ直射日光にあたらないようにと注意されました。しかし、私は特に気になる副作用はありませんでした。下痢が1、2度あった程度で無事に抗がん剤治療が終わりました。





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